安居のゆず園では、
無農薬で栽培しています。
この土地で柚子作りを始めて、今年で50年目になりました。
柚子作りを始めた当時は、高級料亭などへの出荷がほとんどで、柚子釜(中をくりぬいて料理の器にする)などに使用する目的から、傷が少なく、見た目の美しい柚子を作るために、消毒を行っていました。
当時、それだけ柚子は高級食材でした。
ですが、皮ごと搾る柚子酢や、皮を煮詰めるジャムなど、皮を食べるには安心できません。
安心して食べられる物を作りたいという思いから、無農薬(無消毒)栽培に切り替え、20年が経ちました。
時代の流れとともに、全国に名前も味も知られ、今では「柚子」は高知を代表する食材の1つになりました。
無農薬で栽培すると、どうしても皮に傷が多くなり、傷のない柚子はめったにありません。
でも、安心して食べていただけますので、皮も実も、まるごと全部楽しんでいただけると嬉しいです。